研修報告 ー 急変時対応レベルアップ
日 時 2019年6月30
場 所 都内JA共済ビル
参加者 倉光、小堀、前野
●研修内容ー1(前野)
「急変を見抜いて防ぐ実践的アセスメントの極意」
急変とは予測される臨床経過から大きく外れる変化。特に大きなバイタルサインの変化を伴う生命の危機のことであり、中でもバイタルサインは絶対値だけではなく、普段との変化が重要となる。患者様の普段の様子は看護師が一番よく知っており、急変やその予兆に一番初めに気づく可能性が高い。中でも呼吸数は最も早期に出現する急変の前兆であることが多く、その異常は全身に影響を及ぼす。酸素は途絶えれば脳細胞に不可逆的なダメージを残し、患者様の生命危機回避に呼吸の病態理解は不可欠である。
呼吸の観察ポイントとして「呼吸様式」「聴診所見」「状況」の確認が重要となる。目に見える事象だけを単純に捉えただけでは患者様の生態に潜むリスクと真実を見逃してしまうことになる。
●感想
急変発生の最中には慌ててしまい、日常の冷静な対応ができなくなってしまう。急変を予測して未然に防ぐことは難しく、どんなに注意して看護をしても急変は起きてしまう。その時には個々の「急変を起こしている(可能性のある)疾患」を念頭に置いて、対応することが患者様の予後を良くすることだと実感した。
●自己課題とコメント
看護は観察した項目やバイタルサイン等の測定値、検査結果を統合してアセスメントしながら患者様を見なければならず、精神科の患者様は精神疾患の他に疾病を抱えている患者様も多く、急変時の適切な対応をするには、幅広い知識を身につけなければならないと切に思いました。
●研修内容ー2(小堀)
「急変アセスメント、急変はどうやって見抜く?」
バイタルサインを中心に「何をどう見て判断するか」を事例を交えて考えていく。一つの値だけでなく、複数の徴候、変化から総合的に判断していく。
「急変対応の実際、初期対応とその後の治療」ー急変対応について考えてゆく。
「呼吸の病態、押さえるべきポイント」ー呼吸の病態と呼吸ケアと急変のつながりを学ぶ。
「循環の病態、押さえるべきポイント」ー敗血症から敗血症性ショックの病態。循環領域と急変の関わりについて。
●感想
急変を見抜くには普段との変化、急変の予兆をいち早く気づくことが大切であることを学んだ。それには患者様の普段のバイタルサインを把握し、急変を起こしている可能性のある疾患を念頭に置いて対応することが予後をよくする。先を読む看護の実践ができるように研修での学びを生かしていきたいと思う。
●自己課題とコメント
患者様の普段の変化に気づけるように、バイタルサインや状態観察以外にも、疾患に応じた観察もしてゆく。呼吸が苦しそうな時にはSpO2以外にも、呼吸回数、呼吸様式、聴診を行なって行く。呼吸の異常はその後の急変を示唆する重要なサインであることを学びました。
●研修内容ー3(倉光)
「急変対応レベルアップ、急変を見抜いて防ぐ」
「急変アセスメント、急変はどう見抜く」
「急変対応の実際、初期対応とその後の治療」
「急変に至る病態の理解」
1)呼吸の病態におさえるべきポイント」
2)循環の病態におさえるべきポイント」
●感想
急変につながるバイタルサイン、検査結果、急変前にどのような変化があるのか学ぶことができました。また急変に対応する医療チームについてなど、最新医療について学ぶことができました。
●自己課題とコメント
学んだことから、自分の仕事に生かし、知識の一つとしていけるよう今後も学習してゆきます。