研修報告(2)「地域医療連携のための感染防止対策」
日 時 平成31年2月28日
場 所 栃木県庁
参加者 看護課 福田(3東)、前野(3西)
●研修内容
- 地域医療連携のために、自治医科大学病院では「断らない親切な医療」の実現として、患者サポートセンターを設置し、受信手続きから転院調整、逆紹介、退院まで、切れ目のないサポートをしている体制が紹介された。
- その中で多剤耐性病原体を持つ患者に対し、標準予防策、接触感染予防策のどちらで対応するのかは、患者の持つ基礎疾患や現場の状況により決めていくべきであり、保菌者でも発症者でも、その対応は同じでなければならないということ。
- ほとんどの菌に対し有効なのは手指消毒で、基本的にはアルコール消毒で除菌される。下痢症状のある菌に対しては流水+石鹸戦場が適している。
- インフルエンザに対してはやはりワクチンの接種が有効であり、耐性があることで罹患しても軽症ですみ、社会的防衛となる。
- 針刺し事故での感染では、HBV:ワクチン接種、HCV:早期治療、HIV:予防薬の内服開始。→栃木県ではHIV
針刺し事故発生した場合、速やかにHIV感染予防薬が提供できるよう、提供体制が整備されている。
●感想(1)
多剤耐性菌や感染症による院内感染では、いかに早期にアウトブレイクを察知できるかが、その後の感染の拡大を沈静化させる上で大切なことであり、医療スタッフが常に感染に対し、知識を持ち、現場で決められた予防策を把握し実践していくことが大切である。
(自己課題)
感染症から自らを守り、自らが感染源となることを防ぐためにも、感染症に対する正しい知識を習得してゆく。
●感想(2)
MRSAなどの多剤耐性菌だからといって、全てにおいて接触感染予防策が必要なわけではなく、当院などの場合は標準予防策が十分な対応であることが理解できた。流水による手洗いも必要だが、ほとんどの場合はアルコール消毒が一番であるということなどの再確認ができた。
(自己課題)
まだ十分な標準予防策が取られていないので、全スタッフに広めていく必要がある。