日本精神科看護協会 口腔ケア 摂食嚥下セミナーに参加
●精神科ならでは嚥下口腔ケア
平成27年7月26日(日)~7月27日(月)、2日間の研修に参加させていただき、口腔ケア、摂食・嚥下障害、排泄ケアについて学んできました。
1、口腔ケア
2011年、肺炎が日本人の死因第3位になる。脳卒中が1位から4位になり、脳卒中で死亡するケースは減るが麻痺などの後遺症が残るケースが増える。したがって口腔ケアの重要性が増している。
〈口腔内の評価〉
・口腔ケアグッズはたくさんあるがどれを誰に使うか、
方法は紹介されているが実際行うと難しい
→評価の部分が抜けている →簡便な評価に基づくケアが必要。
・口腔内は暗いのでペンライトを用いる。
・口腔ケアフローチャートを用いて評価するが半分は歯科領域なので割愛
フローチャートの看護師の観察項目は口臭、痰の有無、
痰の性状が粘性か乾燥か、舌苔の有無、口腔内の乾燥の有無等である。
2、摂食・嚥下障害
〈食事中の観察項目〉
・姿 勢:麻痺側に傾きやすい、顎が上がっていないかなど
・食べるもの:食事形態、好き嫌いなど
・食 べ 方:ペース、一口量など
精神科では窒息のリスクが高く、食事中の観察、異常の早期発見が重要と学んだ。
3、排尿障害の理解と援助
①排尿
精神科では水分過多、残尿などの排尿障害がおこりやすい
飲水量めやす:体重の2~2,5%。体重50kgのひとは1ℓ、夏場は若干増やす。
②排便
浣腸や薬剤にたよるのではなく、自然な排便を促す為運動をうながしたりすることが重要だと学んだ。
4F西病棟師長 川田 洋一、4階西 吉澤 恵一